気温の割に陽射しのためか暖かい日でしたが風邪などひいておりませんか。
手荒いうがいを徹底してくださいね。
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昨年から今年にかけて居室の設計に関わることが少なかったためと言い訳しかできないのですが、住宅事務所店舗その他諸処で使われている石こうボードなんだけど昨年から廃棄時の対応が変わっていたのですね。不勉強を恥じるばかりです。
これまでのように表面の紙と分離して石こう部分を安定型処分場へ送れば良いというのがＮＧになってました。というのも、石こうボード製造過程で入ってくるでんぷん質のノリが水と反応して硫化水素を発生させることが解ったからというこです。
で、処分方法は管理型処分となるほかに、再生利用の方法もあるようで、土壌改良剤や溶融して再生セメントに使用するのが主流になってくるようですが、一部にアスベスト混入ボードの処理方法に問題を抱えていたりもするんですって。
環廃産発第060601001号 平成18年6月1日 各都道府県知事・各政令市 …(PDF)
廃石膏ボードから付着している紙を除去した産業廃棄物の取扱いについて
今後は安いから、加工が楽だからと安易に使用もできないよなという前に改修や改装案件なんか増加してる昨今、処分に関わる積算と法規やアセスなんか気に留めないとね。っていつもやってる事じゃない。
今までは、廃棄埋め立て処理したボードの表面の紙が水と反応して硫化水素を発生させてたのは解ってたからＨ10からに分別処分をおこなっていたわけで、
廃石膏ボードのリサイクルの推進に関する報告書平成１４年１２月
さらに遡ると一部メーカの一部工場から出荷された石こうボードにはヒ素混入したものがあり、それらはメーカ通報で引き取ってくれる。
廃石膏ボードの処理について
厚労省（当時の厚生省）ＨＰではメーカー名と工場と溶出試験結果しかでてないと思うけど、手持ち資料によると
商品名：タイガーボード
製造会社の表示：吉野石膏ＯＹ
JIS及び許可番号：JIS A6901 277057,277058
商品名：アドラせっこうボード
製造会社の表示：日東石膏ボード株式会社ＮＳＢ
JIS及び許可番号：265024,265023
アスベストと同じく、その性能や経済性で他の素材より評価されたところがあったから普及し、ある時期の建設を支えるものであったことは事実であるが、そろそろ御退陣いただく時期になってきたのだね。素材がかわるのだから設計も変わっていくものなのでしょう。
未だに「そんなの関係ねぇ」とバブリーな小屋を求める施主やそのポチになってる作家センセも少なくない不思議な世界でもあるのだけれど、モノを作ることはストイックでなくてはならないと「僕」は思う。
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建造中のバベルの塔は傾きかけた陽の暖かい光に包まれていた先の雲の色がとても好きでした。冬の日にこたつで何時間も何時間も絵画の中の雲だけを眺めていたこと想い出しました。
2007-12-09