国際ユニバーサルデザイン協議会の成果報告会のメモメモメモメ
International Association for Universal Design(IAUD)
「国際ユニヴァーサルデザイン協議会2004年度成果報告会」
2005.03.03
15:10-17:25
NEC本社B1講堂
IAUD発足から1年が経ち、その間の活動の報告をする。
一般で参加したが、報告会の前にも研究とかの発表をしてたみたい。
NEC本社ビルはJR田町駅から徒歩5分くらい。
昔バイトでランドスケープデザインの事務所の手伝いで、もろこの北側の道路周りのことやったの思い出した。
流石に大企業は警備員や受付のオネイサンがいて緊張。
会場となる講堂は300名程度は入れそうな広さで6~7割は人が入ってた感じ。
イスが座面が低くて前も詰まってて非常に座り疲れた。休憩無しで2時間越えるとオシリイタイです。(でも、人によっては座りが良いということもあるだろうからUDは難しい・・・)
客席正面のメインスクリーンはプレゼンの映像(主にパワーポイント)を映すほか、しゃべってる人がアップになったりしてた。
向かって右に演台。左側にはサブスクリーンが設置され、リアルタイムで字幕が表示されてた。サブスクリーンの横には手話の人もいて流石デス。
報告会では、リオデジャネイロでのconferenceの報告、生活シーン別に設定したプロジェクトのうち2つの成果報告、デザイナとユーザを繋ぐワークショップの報告、以上4つのプレゼンテーションが行われた。
1.「ブラジルUD国際会議参画を通じ見て見た世界のUD動向」—国際委員会小山委員長さん(トヨタ)
名称:Designing for the 21st Century Ⅲ ~An International Conference on Universal Design
主催:Adaptive Enviroments (設立25年の米国NGO)
会場:ブラジル リオ・デ・ジャネイロ Sofitel Rio Palace
会期:2004.12.07-12
-1.IAUDセッションの開催
-2.IAUDブースでの商品展示
・IAUDでスペースを一括借り上げて、スペースを細分し日本企業等に貸す>まとまったインパクト、参加しやすさ
-3.IAUD主催レセプション
-4.IAUDツアー
-5.他
・クリチーバの町を見学(ツアーの人と一緒に)
>ブラジリアと反対の都市計画
オスカー・ニー・マイヤー、ルイオ・コスタ
都市計画により明確な高度規制がされている
>バス交通システム
地下鉄の運行に近い感じ(駅の乗降、1-2分間隔の運転)
バスは3連結(カーブを曲れる大きさとしている)
バスステーション(バス停)
>バスに乗るにはバスステーションに入るときお金を払う
>バスステーションはガラスの筒
<キレイ
>バス自体は低床タイプではない>乗降時にはステップがスライドする(プラットフォームと高さが同じ)
>プラットフォームは一段上がるが、段差解消機が常設されている
良いシステムだが、他の場所では普及してない→自治体の熱意による
<ホントの問題点を教えてよ。熱意だけの問題じゃないだろ。
>ゴミの分別-リサイクル
最多で、6種類に分類回収している。
<色分けや形がカワイイ
・全体では2002年の横浜大会に比べ、住宅・建築・都市分野をテーマとした研究が増加(全体の6割近く)、対して製品・交通分野は減少している。
・外国のUD動向としては、「教育」(イギリス)、「交通」(途上国)、「車・製品」(日本)
・西欧>政策、基盤、基礎教育
・米国>ベビーブーム世代の高齢化により、UDの考え方が急速に浸透(社会・政治)
・日本は環境とUDの統合が進んでいると評価されてるらしい
・ブラジルの観点>UDが社会の悪循環(犯罪等)を解消するツールと成り得るのではないか(第三国における問題点)
・AEでは脳の働きを助ける研究に関心
・「Inclusive Design」という考え方(Roger Coleman , RCA)
UD+社会環境配慮+Sustainable+α > 包括的、包み込む、広がりのある(問題を追加できる)という概念
教育とビジネスの統合
イギリス、ドイツなど欧州でのUDの呼び方、考え方>少し意味合いが違う(広義)
2.「多様化する家族形態を捉えたUD課題の解決」—事業開発委員会住空間PJ宮脇委員
・先端事例の収集と研究→標準化の提案
・①漠然としたニーズ→②改善要件の抽出→③解決策の策定→④満たされたニーズ→そして標準化へ
・人間工学的アプローチ>エルゴ
<プレゼン用の指向性ライトは幅広のやつないかな?プルプル震えてて見辛いし鬱陶しいんだけど
<ところで家族ってほんとに多様化してるのかな?メディアの影響やマニュアル化によってわりと絞りやすそうだけど
<「白い空間」に住まう意味とは???住んでる人が沈んで見える→「黒い空間」に住まうことを提案したい←必要なものだけが浮き上がる空間(人も然り)
3.「労働環境における会議のユニヴァーサルデザイン」---事業開発委員会労働環境PJ亀井委員(コクヨ)
・指針の提案
・UDの「労働環境」→「パーソナルワーク」より多くのバリアが考えられる「コミュニケーション」→中でも多人数、双方向の「会議」をターゲットとする←企業の意思決定を司る(企業の価値)
・UDmatrixによる問題点の抽出>縦軸を「タスク」横軸を「行動の特性」として表を作成
・前述PJの「標準化」ではなく、あらゆる事例を抽出することを目的としてる>基礎研究
・UD視点のコミュニケーションとは、①空間(装置・ネットワーク)+②情報保障(ソフト・コンテンツ)+③ヒューマン(心構)からなる「人と人との理解と優しさ」
<アタリマエか。
4.「ユニヴァーサルデザインにおけるユーザ参加の可能性と実施例」---イベント企画委員会市場委員(日産)
・デザイナとユーザの意識のギャップを埋めるためのワークショップの開催
<これが先に続くのか?
<実際のプロダクトに向けての展開とか、やり方はまた別の話なの?
<質疑にも出てたけどデザイナとしアタリマエの基本的なことを確認しただけ?←アホちゃうか。新人教育云々にしても学校でやってるべ。新人に学ばせるのは(学びたいのは)問題意識を具体的に形づくるためのシステムじゃないのかな?
<デザイナのためのアソビなら否。デザイナのジコマン。個別のカンファでやれよ。
<今後もケイゾクして展開してくそうだが、見通し甘くない?ね、ゴーンさん。
<でも、ケイゾクすることでアタリマエをちゃんとアタリマエとして吸収したデザイナが育てばデザイン力の底上げになるからいいのかも
<しばらく静観
<今回のユーザは障害を持った人を集めてた→障害は多種多様-選んでいいのか?→UDのパラドクス→ターゲットの想定はあり(アプローチのやり方の一例)
・「UDの先にあるもの」ってなんだろ?例えばよく引き合いに出されるUD7原則を全て満たせばゴールなのかなぁ?教育からはじめて50年後100年後に或いは達成できるかもしれない。そのあとになにが来るのだろうか?理想論なのか???ホントにUDが人にとって進むべき道なのか・・・
2005.03.05
日産の人のプレゼン用パワーポイントは割りとキレイだった(内容は別)
ただ、みなさんあまりプレゼンは慣れてないのかしら。
もっと要点を絞って簡潔にまとめてもらって、内容のパネル展示をもっと充実させてプロジェクトの方と気軽にディスカッションさせてくれたほうが理解も深まっていいと思うけどなぁ。
2005-03-05