やぶはな

Everybody Needs Somebody to Love.

斑尾

1999年夏。(だったと思う)
ニューポート・ジャズ・フェスティバル・イン斑尾で出会った音楽。
ヴォーカルで「スペイン」をこましたMonday満ちるやクリニックでトークが滑っていた小曽根っち、今は亡きJBのホーンズやってたメイシオ・パーカー、そしてブレッカーブラザーズのマイケル・ブレッカー。
最終日。ラストのセッションに移るとき彼は一人舞台にたちテナーサックス1本で酔いと疲労でタルみはじめた客席に覚醒を促した演奏。曲名はわからないけど単調なメロディを即興でいろんなバリエーションで延々と吹き込んでたのがヤバイ最高だった。
その2年後たまたま訪れたブルーノート東京での『FOUR of a KIND』のライブでsaxの本田雅人が一人舞台で曲は違えど、やはり単調なメロディを延々と繰り返すソロを演奏したときに禿しくブレッカーのソロを想い出していた。本田は一人でソプラノからバリトンまでのsaxを持ち替えながら同じフレーズをその場でサンプリング→録音リピートで音を重ねていき一人アンサンブルをやってたのだし、方向性も違うのであるから比べることはナンセンスなんだけど「底力」の違いのようなものをズッシリ感じてたりもしたのは内緒。
今日は「Tales from the Hudson」聴いて寝ます。
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2 コメント

  1. mihoguma 2007-01-17

    >>単調なメロディを即興でいろんなバリエーションで延々と吹き込んでたのがヤバイ
    これってラヴェルの「ボレロ」とかに通じるエモーションを感じますね。クラブでかかってる曲もこういうパターンのほうが盛り上がりますし、お経とか、宗教音楽に似て、反復がα波を呼ぶんでしょうか?感覚すごく良く分かります。ただし演奏家がダメだといくらボレロでもイマイチということがあるので、その出会いも良かったんでしょうね。こういう形にならない感覚的経験って忘れがたい財産ですよね。

  2. altman 2007-01-17

    野外ライブだとノリが先行しがちだけど、この時は聴き込んでしまいました。
    ノリ+繰り返しバリエーションといえばドリフの早口言葉ネタを想い出します。
    あと本田さんの演奏は決してショボクは無かったですよ。というか一人アンサンブルはスゴイ技でした。あとブルノのライブでもやってましたが、sax吹きの独特なキレのあるフルートって良いのですよ。

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