やぶはな

Everybody Needs Somebody to Love.

限りなく黒に近い灰色 つまり濁っているということ

平成10年5月26日の通信白書(郵政省)「通信に関する現状報告」によると、パソコンでインターネットに接続している割合いが1997年には全世帯の6.4%、2005年にはこの割合いが40%を大きく超えると予想していた。平成16年の情報通信白書によればインターネットの利用人口は約7730万人で人口普及率は60%を越えている。
10年前、現実の街に存在する様々な境界線をひとくくりに「都市の閾」とまとめてその変化を記録し別な次元にシフトできないかと考えていたことがあった。地縁社会の薄れやらなんやらの売り文句をでっちあげようとしていた時代。今思えば無知で無力で傲慢な考え方ということはわかるが、それはおいといて。
閾をシフトさせるための手段としてネットの中の仮想空間(と認識するもの)に場所性を附与して現実の距離を無くせば現実での閾のありようも変わるんじゃないか、時と情報が蓄積すればゲニウス・ロキもそこに宿るんじゃないかとか考えてたわけで、さらに先へ、重力から開放されるんじゃないかと、その可能性を求めちゃったりしたりして。
で、2007年現在。在る部分においては現実のものとなった。様々な閾も表面的には変化している。
しかし、「地面」があるじゃん・・・
結局の処「現実の写し」でしかなく何もかもが陳腐で無力だ。

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