やぶはな

Everybody Needs Somebody to Love.

ウサ美ちゃん目が怖ひ

父親は魚をさばき、焼く事だけはやっていたが、それ以外に料理をすることはほとんど無かった。
魚をさばくのも趣味で釣りをやっていた延長でしかない。
余談だが魚釣りや生魚、魚屋が苦手なのは、この頃冷蔵庫の9割以上を陣取る父親の釣果の所為だと一部考えている。死んだ肉の臭いは魚だろうが家畜だろうが、人だろうが、馴染まないことに変わりは無いのだけれど。
閑話休題。
母親が留守のときに稀に父親が作ってくれたソース焼きうどんが割と好きだった。
魚肉ソーセージのスライスと葉物の端材、うどんを下茹でもせずに適当に炒めて中濃ソースとマヨネーズを絡めただけのものだったのだけれど、僕の子供舌は其のジャンクな味わいを好んでガッついていた。
ところが、今同じものを時分で再現してみて思うのは非常に「不味い」ということ。
味付けのほとんどの部分がソースであることと、油で炒めた上にマヨネーズ(脂)が入るのでしつこい。
下手に塩胡椒しようものなら、どんどん尖った味付けになってしまうのだよ。
当時は日常的に新鮮な採れ立ての食材を素材の味を活かすような食べ方しかしていなかったから、滅多に口にしない油っこい焼きうどんが美味く思えると共に、成長著しい代謝の激しい身体がある程度のカロリーを欲していたからかもしれない。
たまに食材整理で焼きうどんを作ることはあれど、ストックした出汁と薄口醤油であっさり味付けし、そこそこ喰えるものにはなっているが、果たして当時の僕は其れを食べて美味いと思うのか?
ソース味の焼きうどんを作ってくれた父親の年齢と同じくなっちまったなぁなんて想い出してしまった徹夜明けの朝いかがお過ごしでしょうか。ご機嫌よう。
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そんな事より、滑りに行きたいにゃ~

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【旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。】を読む。
人の存在が消える。名前が消え、色を失い、その存在が消える。
個人を特定する記録(写真、絵画、文字・・・)も全て消える。
残された人達の記憶からも遠からず消える。
「喪失症」と呼ばれる原因不明の症状が世界に蔓延している。
名前を失った少年と少女は世界の果てを目指して旅に出た。
「ヨコハマ買い出し紀行」のような、穏やかであると同時に感じる非情で無情な時間の流れ、其れでいて一歩間違えれば世紀末救世主伝説の話に飛び込んでしまいそうな不安定感も堪らない。
でもね、そんな事より学生時分の授業中に度々襲われた「旅に出たい出たい旅に出たい病(TD2TD病)」の発作を想い出したんだよ。物語ではTD2TD病のトリガーは「喪失症」だったのだけれど、僕にはトリガーは見つからなかった訳で、未だに其れを探しているからアレがナニなんでしょうな。
旅にデカルチャー!

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先日の場末中華。
麺は美味かった。
というか、味付けがアレだったから麺の食感が印象に残ったのかもしれない。
普通にラーメン系だったら美味しく頂けたのだろうか?
検証に行ってくるか・・・

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