やぶはな

Everybody Needs Somebody to Love.

他力

「黒いオルフェ」
未だに50年も前の映画であることが信じられないんだよ。
リオデジャネイロに行ってくるか。ついでにクリチーバのBRTを見て、首都ブラジリアの都市計画の現在を記憶したいのデス。そこまで行ければいいけど。
自分がめんどくさい性質なのは理解している。
「細けぇ事はいいんだよ!」に納得はした。
でも、謎の覆面ストーカー男がなんなのか考えてしまうのデス。
最初はユリディスの幻覚だと思ってたが(幻覚が見える理由はわからんけど)、子供に道を聞いたり、子供を殴ったり、紙テープを盗んだりと、実体があるようなので幻覚説は無い。
ユリディスが死んだ時のストーカーの台詞で「これで彼女は俺のものになった」とか言ってるから、死神的な何者かもしれないが、背を向けて立ち去る時にいちいち覆面を脱ぐのよね。そこがなんか人間くさいというか、覆面の下は視界狭いしムレムレで気持ちワルかったのかな?とか。そう、画面上で覆面を脱ぐ必要が無いんだよ。
まぁ、身も蓋もないところで、ただの偏執的な変質者ポジションで片付けられそうではあるのだが・・・ユリディスの死体を搬送したと思われる救急車のドアの外に立って付きそうマスクマンが道路を爆走とか、文字にすると馬鹿馬鹿しい描写が40年後に「ゴーストライダース・イン・ザ・スカイ」の映像に続くような雰囲気もあったり無かったり(たぶん関係無い。元ネタも全く違うし)。
神話ではこのあと、冥界にいってイザナミイザナギ状態になり、悲嘆で飲んだくれるオルフェ。怒り狂ったオネェチャン達に殺されて海にポイ捨てされる。本人はそれにより再び冥府でユリディスを落ち合えたんで幸せなんじゃね?ついでに、死体と一緒に流された琴は流れ着いた先で供養されて沢山のゲージツ家をその島から輩出しましたとさ。
その辺の流れがどうなったかは、観てみてね。
ところで、この話を日本版にするとどうかな?
ぶっちゃけイザナギの話になりそうではあるものの、基盤を「神話」ではなくて、「黒いオルフェ」にすれば、浅草サンバカーニバルかぁ?
「ORFEU ASAKUSA」
「ORFEU SENSOUJI」
「ORFEU KAMINARIMON」
とか?
吉原界隈の長屋で暮らす落語家が主人公の○遊亭オルフェの隣室に住むキャバ嬢の従姉妹である出口百合子(あだ名はユリディス)が秋田から訪ねてくるところから物語は始まる。
とか?

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J.W.ウォーターハウスの描くニンフは好みかも。

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