やぶはな

Everybody Needs Somebody to Love.

吐きそ・・う・・・・・

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酔っ払いが道に寝てたら介抱する?
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日経アーキテクチュアから出版された【こうすれば燃えにくい 新しい木造建築】という本が、実例や法解釈をわかりやすく解説しており良書かと。

平成22年10月1日に施行された「公共建築物における木材の利用の促進に関する法律」(林野庁・国土交通省)によると、森林による国土保全が急務であり、公共建築物の木造化を推進することで、木材需要を喚起させ、森を育て、林業を活性化させ、ついでに森林の炭素固定による炭酸ガス排出量低減までやっちまいな!という基本方針っぽい。
これによって建築基準法上の耐火建築物としなくてもいい建物(低層、小規模)を主な対象として木造化を進める。対象外の建物でも、内装などの非構造部材やバイオマス利用などに木質系材料を使いたまへ、という法律なのだ。
それに同調して、環境省でも「公共建築物における木材の利用の促進のための計画」を平成23年に策定。環境省所管の建物の木造化と木質材等の利用促進を図っている。
建築基準法では施行令第129条が平成12年に改正され、大規模建築物の内装制限が緩和(告示1439号)され、居室の天井を準不燃材料とすることで壁に可燃材である木材利用も可能としている。(※こまい規定は各自チェックされたし)
スウェーデンでは、もっと単純に、コンクリートや鉄骨の精製にかかわる炭酸ガス排出量と、木材の場合とを比較し、後者の方が少なく、材料も容易に入手できることから、公共建築物を木造化する流れが出来てる。その際の防耐火については、燃え代設計を行い、延焼試験で性能を確認していたんだよ。
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(左:木造8階建集合住宅  右:木造3階建研究所棟)
国内のはなしに戻って、使用する木材については、ホウ酸系の薬液を含浸させることによって不燃化処理を行った木材があり、国土交通大臣の認定を受けた木材なら使いやすいっぽい。それにしたった、内装制限の緩和を使えば、普通の木材も使いやすいかもね。とはいえ、大規模建築物になると、無窓の居室も増えると思うので、通常の居室とは扱いがちがうから要注意か。
閑話休題。
日経アーキテクチュアの本は解りやすいのだけれど、法解釈の部分で参照する条文が本文中に入ってないから、実務で使う場合は要注意かと。もちろん、実務者向けの本だから「知っていて当たり前の知識」だから書かないという建前かもしれないのだけれど。(※巻末に条文抜粋あり)
アタシとしては、「森林保全のため」というのは大いに同意できるので木造建築が増えるのはうれしい。技術的には大空間もつくれるようになってるしね。一方で、劣悪な木材なんぞも出回っているため注意が必要デス。集成材がはがれたとか、不燃認定品なのに燃えるとか、検索すると「木造ヤバイ」とかいうケースもすぐに見つかるんだよ。
あと、懸念としては、木目とかふんだんにつかわれた空間に憧れる人多いようデスが、古い民家で生まれ育った身としては、家の中は木目だらけだったのだけれど、子供ごころに節目とか木目とか恐かったけどな。夜中にふと目が覚めて、なかなか寝付けなくなって天井をボーと見てると、天井の板目がムンクの絵みたいにみえてきて余計に眠れないとかwww節穴のむこうでなんか動いてみえたとかwww
ほかにも、比較的新しい木材だと木の香りが強いのだけれど、正直、四六時中その臭いに囲まれてると気持ち悪くなるよね。その辺の「ほどほど感」はちょいと難しいと思うが・・・

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