やぶはな

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超高層ビルと新陳代謝

超高層建築物の撤去費用
昭和43年に竣工し、今年で築40年が経過する日本で最初の超高層建築「霞ヶ関ビル」
冷静に考えると馬鹿馬鹿しいのだけれど、「壊す」ことを考えて作ってないのよね。
実際の耐用年数を考慮しても近いうちになんらかの選択が迫られ、しかるべき手法を何十年も前から検討してるところもあるような無いような。(詳しくは存知あげませんが)
場所柄、あまりハデな解体方法は不可能と思われ、地道に建てた順番を逆にやっていくしかないのかもしれないが、そもそも「壊す」ためのディテールじゃないからそんな上手いこといかないのでしょう。
なんてことをチマチマ考えていたところ、工法は不明だけれど参考になりそな概算金額っぽい数値をデベの提灯記事から読みとってみた。
「キャスター・目黒陽子の「今、これが気になる」:東京・品川のマンションが相場の半値以下――安さの秘密の「定借」とは?」
[目黒陽子,Business Media 誠]

記事の内容は都内の定期借地権付マンションがお買い得でっせという話で、其れにしたって一般企業正社員の平均年収でみても管理費やら修繕積み立てやらで手が出るかどうかって感じで、当然の如くワタクシには関係の無い話ではあるけど、経済面で何とかなったとしても地震リスクのとりかたを考えると都内超高層マンションなんざ産業廃棄物デス。
で、話を戻して、

1)将来更地にするのに必要な解体積立金が毎月2万7000円

という部分に注目。
当該物件は定期借地権72年、43階建て、828戸てことで、
27,000円×12ヶ月×72年×828戸=19,315,584,000円
単純計算で約190億円が解体撤去費用ってことよね。
このまとまった金額って72年後どんな管理のされ方しとるのでしょうね?
どっかで運用されてたりするのかな?それともタンス・・・
てわけで、50階前後で高さ150m程度の建物であれば200億くらいと当たりをつけていていいのかしら。
逆に解体計画まで現時点の技術で建てるとして@15年とかでその時点での技術力による計画のチューニングを行っていくようなことは有りなわけで、設計時点で「壊す」ための作り方があるんじゃぁないか。
そなるとさ、代謝する建物ってメリットあるよなってことに宇宙ステーションのドッキング(増築)作業風景を見ながら想い出したり。
でもって「代謝建築」といえば、霞ヶ関ビルが出来た頃、巷ではメタボリズムとかやっとった訳で、当時の運動は概ね廃れていった(思想云々ではなく機能の陳腐化と経済性の読みの甘さといっても少しは情緒も欲しいなとか甘ったれたことを考えてしまわない訳じゃない)わけだけれど、技術力や社会背景の要請からまさに今の時代にこそ復活すべきジャマイカ。PCの前に座ったガジェット大好きっ子の諸君。レゴをつくるノリで建築を、都市を作ろうじゃないか!!!

いい加減にしろ馬鹿野郎だニャ。

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