やぶはな

Everybody Needs Somebody to Love.

重箱のおせちに憧れはするさ。

今日の重箱の隅っこは地震保険。
ただし、「地震保険に関する法律」と「地震再保険特別会計法」なんかの知識がほとんど無いので、さらっと勉強してきます。
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「地震保険:耐火性の高い住宅の料率引き下げへ」

 地震保険料などの料率基準を決める損害保険料率算出機構は28日、保険料率の適用基準を見直し、金融庁に届け出たと発表した。耐火性の高い住宅の保険料は引き下げられ、耐火性の低い住宅の保険料は引き上げられる。早ければ来年夏の新規加入や契約更新から適用される見通し。既契約者の場合、全体の約8%の保険料が下がり、約1%が上がるという。
 66年の地震保険法制定以来、基準見直しは初めて。耐火性の高いツーバイフォー(2×4)住宅などは地震が起きても建物被害が相対的に少ないとみられ、保険料は引き下げられる。一方、外壁がコンクリートの木造建物などの保険料は引き上げられる。保険料の引き下げ幅は44~58%、引き上げ幅は29~30%。全体の約9割の保険料は変わらない見通し。
毎日新聞 2008年11月28日 21時41分【辻本貴洋】

(メモ)
◆地震直後に発生する火災への耐性(耐火性)つまり二次被害の大きさが保険料を決めるの?
◇「外壁がコンクリートの木造建築物」って何?鉄筋コンクリートだったら「木造」じゃないし、ALCとか窯業系パネル(コンクリート二次製品)のこと?それとも「モルタル塗り」のこと?コンクリートブロック組積造のこと?
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「地震保険料、1年後めどに変更…準耐火建物などは値下げ」

 損害保険料率算出機構は28日、地震保険に関する建物の判定基準を見直し、金融庁に届けた。
 約1年後をめどに、「ツーバイフォー(枠組壁)工法」や、燃えにくい構造の「準耐火建物」は、保険料が現在の約半分に値下がりする見通しだ。
 逆に、外壁がコンクリート造りの木造建物の一部などは、保険料がほぼ倍になるケースもある。
2008年11月28日23時30分 読売新聞

(メモ)
◆「準耐火建物」って建築基準法の「準耐火建築物」のことかしら?それとも地震保険法の用語なのかしら?
◇「外壁がコンクリート造りの木造建物」の「造り」ってところが伝言ゲームでもやったような感じがしてよろしいんじゃなくて。
◆毎日の記事と外壁コンクリート木造建物の保険料引き上げ幅に差があるのはなんで?「ケースもある」で逃げ。
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「地震保険の保険料、ツーバイフォーは半額 09年秋から」

 地震保険の保険料が来秋から、建物の種類によって上がったり下がったりすることになった。ツーバイフォー工法の建物などは保険料が5割前後下がる一方、外壁が軽量気泡コンクリート(ALC)の木造建物は30%上がる。
 地震保険は地域や建物の耐震性によって保険料が違う。建物は耐震性が高い構造(イ構造)と低い構造(ロ構造)の2種類がある。地震保険料を決める損害保険料率算出機構が、どちらの建物に区分するかの判定方法を見直すことに伴い、一部の建物で保険料が変わる。料率機構によると、契約者全体の8%で保険料が下がり、1%で上がる。残りの約9割の人はそのままだ。
 地震保険は火災保険とセットでしか加入できないので、来秋以降に火災保険を更新する際に新しい地震保険料を適用する。長期の火災保険に加入している人は、当面は影響がないことになる。
nikkei net

(メモ)
◆「外壁がALCの木造建物」>把握
◇地震保険は「地域」と「建物の耐震性」で保険料が決まる>把握
◆前の2つの記事とは違い「耐震性」で保険料が違うと言ってる。「イ構造」と「ロ構造」てのも建築基準法ではないよね?
◇「地震保険は火災保険とセットでしか加入できない」ということから、耐火性と耐震性が混同した記事がでてたのね。
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「地震保険、建物の判断基準見直し 30%値上がりも」

 損害保険料率算出機構は28日、地震保険に適用している建築物構造の判定基準の見直しを金融庁に届け出た、と発表した。地震保険の保険料率は、建物の構造とその所在地によって決まる。基準変更により一部の建物で保険料が約2倍に上がったり、44-58%下がったりするケースが出る。ただ値上げは当面、上げ幅を30%程度にとどめる激変緩和措置を取る。
 判定基準の変更は、構造の複雑化に対応できず、火災保険で誤った保険料率を適用した例が続出したためで、基準をわかりやすくし保険料の取り過ぎを防ぐのが狙い。地震保険の判定基準の本格的な見直しは初めて。
 金融庁の審査終了後、各損害保険会社が商品改定し、来年度にも新保険料が適用される見通し。
 建物の構造は従来、各損保会社が柱や外壁の材質などで判断して区分していたが、今後は納税や不動産取引で使っている基準などを用いる。
2008/11/28 21:05 【共同通信】

(メモ)
◆保険料の増減幅が記事によって差が出たのは激変緩和措置に触れていない故だったのね。
◇そもそも今回の法改正は保険料取りすぎ問題への対応として判断基準を明確にしようってことでいいのかしら?というか、構造の複雑化への対応とするならばこそ建物個別の判断が必要になるんじゃないのかなぁ?一律で膨大なチェックリストを端からチェックして、該当項目が無かったら保険料は高い方へ。下手すると保険かけられないとかの事例もあるかもね。
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始めはなんとなく新聞たたきのネタにしようと思ったのだけれど、読み進むとそんなんどうでもよくなってきた。
というか、上記の流れだと第三者機関として天下りの適合性判定機関みたいのを作って再保険とは別に、保険を担保し、その担保にも保険をかける。みたいな無限の入れ子構造をつくってサブプラとかCDSみたいな金巻き上げシステムつくって、メディアで連日地震くるくると煽って以下略。
なんてところで攻殻機動隊S.A.C.の次のネタの一部にならないかしら?

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