やぶはな

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意外建築法規

図解建築法規 2007 (2007)

新日本法規出版

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図解建築法規の第1章が面白い。
以下、一部引用する。


「建築工事が堅固でなくて、家が倒壊し、その持主を死に至らしめた場合は、その建築業者を死刑に処する。」
「同じく、その家の持主の息子を死に至らしめた場合は、その建築業者の息子を死刑に処する。」
「同じく、その家の持主の奴隷を死に至らしめた場合は、その建築業者は、等価値の奴隷を提供しなければならない。」
「同じく、財産を破損した場合は、その建築業者は、すべて、修復しなければならない。また、建築工事が堅固でなくて、倒壊した場合にあっては、その建築業者は、その家を自己の費用で再建しなければならない。」
「建築工事が所要の条件を充足せず、壁が沈下した場合は、その建築業者は、自己の費用で、その壁を補強しなければならない。」
紀元前2200年にバビロニア王ハンムラビが制定した法典より

建築に関わる人というより、何かを作る生業であれば、当たり前の心構えであるべきなんじゃないだろうか。
そもそもこの本は、ガチガチの法令の解説書として実務でも重宝してるのだけれど、意外と序文というかで法の成り立ちやらその意義についての文章がちょっとした読み物感あってステキだと思ったりするのデス。
しかし、ここまで毎年のように建築基準法が改められているのにわざわざ出版物にしてることがナンセンスではあるな。と、思う。
それもまた何かの利権なんだろうかね。
しかし、アレですな。
上記の法典の条文が現在でも適用されていれば、例えスーパーゼネコンであっても社長以下管理職全員パージされて会社瞬殺ってなこともありえるわけで、ハンパないわな。

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