やぶはな

Everybody Needs Somebody to Love.

祇園の山鉾巡行中?

平成25年に改正された省エネルギー基準は、昨年度までは経過措置をとり、今年の四月から施行された。
ソレにともない、省エネルギー基準の算定方法として使われていたPAL/CECも改良(?)して「PAL*」と「一次エネルギー消費量」の算定方式に変わる。
そんなこともあり、国土交通省の技官が講師となって、新しい算定方法の算定根拠なんぞを解説する説明会に行ってきた。
隣に座ったオヂサンはほとんどメモもとらず、でもちゃんと聴いているようでしたが、数少ないメモをとるとき、以上に手が震えていて、こっちがメモとれない局地的アースケイク案件勃発。真後ろに座ったご老人は、咳を繰り替えし、暫くすると重低音の効いたいびきを奏で、たまに目が覚めるとスマフォでなにかの写真をとり、どこかにメールする。メールには返信が来るらしく、着信音うるせぇ~。喫煙所は間仕切られているのだけれど、換気が悪く、人の出入りによって会場まで臭いが流れてくる。会場は冷房が良く効き寒い~。
なんてゆうか、滅べ☆
閑話休題。
PAL*は「パルスター」と読むらしい。表記はアスタリスクだけどスターなのだ。誰が何と言おうと荒川UB的なほしなのだ。
読み方はどうでもいいとして、前からおかしいと思っていた、出隅部分の負荷の重複と、幅の狭い屋根負荷の計算方法が改善されていたのは小規模建物にも適用できそうで好感触。また、空調室・非空調室の区別なくペリメータエリアを設定するのは計算が簡易化されて良いかも。
従来は個別に評価していたCECの各項目も、全て合計したうえで建物全体の一次エネルギー消費量としたため、省エネ対処項目のバランスを弄りやすくなるため、設計の選択肢が増えるのではないでしょうか。
概ねツールの改正については理解出来たのだけれど、実際の計算については、告示の通りに室毎に負荷を求める方法は提示され、さらにそれを簡易に計算するための「主要室入力法」と「モデル法」も確立されてきたみたいなんだけど、果たしてどれだけ使われるのか?モデル法はだいぶごり押しでwebツールなんぞも気合い入っているが、位置付けとしては従来の「ポイント法」に該当し、計算結果は比較的安全側の評価がでるそうだ。とはいえ、特殊は設備や床面積5,000㎡以上は対応しないことから、ある程度シビアなラインを狙う場合は、最終的に告示計算で全室チェック必要なんじゃね?大枠を掴むにはいいのかもしれないけど。また、CASBEEの入力項目に「BPI」「BPIm」とかあるからそのの微妙な誤差の扱いでグレーゾーンが存在しないかこれ?
国交省としては、2017年4月の省エネ法による規制措置が始まると、確認申請前に省エネ基準の適合性判定を受ける必要があると共に、完了検査時に省エネ基準の方も行政検査を行い、適判で申請した内容と一致しているか確認するってさ。
現在の省エネツールは、あくまで従来の算定方法の評価値とほぼ同じくらいにまとめてあるのだけれど、今後はZEBやZEH方向に舵取りのつもりなので、基準の引き上げはあるものとして、評価ツールから設計へのフィードバックの精度も上げていきたい模様。
設計自体と役所手続きの増加はそのまま工期とコストの増加に繋がるわけで、現時点では設計者の一部を巻き込んでいるに過ぎず、建築主や消費者側への広報活動や認知活動にも力を入れてくださいお役人様www
気になるのは、2050年へ向けた省エネルギー政策の建築部門の肝になるわけで、東日本大震災以降成りを潜めてしまった環境問題を確実にこなして行くには国民の支持が必要だと思う訳よ。だって、実際コストアップの煽りは消費者が喰うわけで、少子高齢化+格差拡大ともなれば、建設費増加は経済を停滞させる要因にもなるんじゃね?
ソノ辺りの見通しまでは今回の説明会では語られなかったので今後の動向をチェキラ!(古)

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